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「フードリサーチ」2008年12月号より
食品技術士センター40周年を祝う


食品技術士センターという技術士の先生方の会がある。日本には世界に誇る技術士制度があり、厳しい試験に合格した方々が、「技術士」として、産業の指導と育成に活躍されている。

40年も前のことだが、ある日、東京農業大学の住江金之先生から「若い技術士の先生方が、集まって勉強する会をつくるということで苦労しているようだから、お手伝いしなさい」という趣旨のお話をいただき、日比谷の松本楼で行われた会に伺った。その会が「食品技術士センター」だった。

現在は、この会は研修会や見学会などを続け、百数十名の先生方が会員として、全国、いや国際的にも技術指導やコンサルタントとして活躍されている。立派なことである。

08年11月22日、一ツ橋の日本教育会館で、食品技術士センター創立40周年記念祝賀会が開催され、参加するように御案内をいただいたので、いそいそとお伺いした。

ところで、アメリカを、そして世界を大混乱に巻き込んで、猛威を振るっている金融危機は、まだ治まりそうもない。食品業界も、過去に類を見ない大変な危機を迎えている。毎日入ってくる倒産、廃業、合併の話。いつ、どういう形で治まるのか、希望をもちにくいヒドイ状況になってきた。

しかし、食品産業はヒトの命にかかわる大切な業界であり、仕事である。なんとしても守り抜かなければならない。

日本社会が、ここでどうしてもやり抜かなければならないことは、食糧の自給率を上げることと、食料の廃棄率を低くすることではないか。それをやり抜く知恵と技術を日本は持っている。食品業界と、農業界を中心に政府もこれを育成する「不況脱出策」を打ち立て、早くできることから実行することだ。

政府は、来年、2兆円程度の金を配るなどという計画を立てているが、姑息なことは無益。金をまいても景気は好転しない。

食品研究社 社長 園田 昭司