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食品界漫歩

フードリサーチ」2005年2月号より

”心”を贈るラッピングもフーデックスへ

 食品をつくるお手伝いを、雑誌を通じてやってきた。食品の新しい市場を拡げられないものかと 考えているうちに、日本の特異現象?といってもよい「中元」「歳暮」の8割以上が食品であることに 気が付いた。何とか食品の品質水準を上げて、中元などの「贈り物」の需要を獲得できないか。 そのためにはギフト市場を調べたいと考えて「ギフトリサーチ」を4年間月刊誌として出し、 ギフト市場を勉強した。

ふと気が付くと、リボンや紙をギフト用に出している企業で、20代後半の女性が、ラッピングの テクニックは身に付けているものの、若い後輩に押し出され、失業して社会の荒波で苦しんでいる 姿が見えてきた。この人達に”先生”になってもらって、ラッピングを教えてもらったら、新しい 展望が得られるのではないか、と思って、ラッピング協会をつくり「贈りものの包み方」という 教科書をつくって、始めた仕事が、十数年経って、漸く組織化できて今、全国に展開している。
 中元、歳暮のほかにも、バレンタインデーやクリスマスの贈り物など、贈り物の機会はたくさんあって、 紙だけでなく、気が付いてみると日本には、「風呂敷」や「袱紗」のような古来から伝えられてきた文化 もあった。風呂敷は「和のラッピング」として特別な教室をラッピング協会が開いている。

 ラッピングは欧米が先進国かと思ったが、日本が実は先進国である。”心づかい”が日本人は細かいのだ。 日本には1万人を超えるコーディネーターがいる。1月23日、東日本のラッピングコーディネーターを対象と して、「ラッピングコンテスト」が開かれた。たくさんの出品作品の中から選んで「会長賞」を差し上げたが、 昨年に比べて出品作品の水準は全体に格上げされ、見事だった。

 3月8日からのフーデックス(国際食品・飲料展)には食品研究社とともにラッピング協会も初めて 参加する。贈りものの包み方の素晴らしさを知っていただければ幸いである。

株式会社食品研究社 社長 園田昭司

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