フーデックス初出展で得たもの
とにかく巨大な会場である。客として入場したことはあるが、出展したのは初めてで、
さまざまなことを学ぶことができた。
自分が展示会を主催した経験をもっていたから展示会そのものには、ある種の慣れはあったのだが、
フーデックスの“巨大さ”は、食品の関係ではやはり、他の展示会とは全く異なる、
いろいろな違いがあることを知った。
4日間も会場にいるのだから、他社が出展している小間を、こまめに訪ねることができるだろう、
と思ったのが第一の間違いで、自社の小間への来訪者との面談応接と、欲ばって会場内で6回の
講演会を実施したこともあって、殆どといってよいくらい、他社の小間を訪ねることができなかった。
国内からの出店664社(1333小間)、海外からの出店1598社(2057小間)、
3390小間の規模だった。
会場では、商品の販売を禁じている。このために、せっかく良い商品を見つけても、無料で、
サンプルとしての授受しかできない。長い間の経験からそのような規則になったのかとは思うが、
展示会主催側に一考を求めたい所だ。
当社は、名刺をいただいてフードリサーチを“見本”として差し上げた。3000部を4日間で
全部お渡しした。また“健康生活新聞”も見本として三千余部をお渡しした。これは他の展示会場でも
実施してきていることだ。
平素お会いできなかった方々が、訪れてくれてさまざまな“お話”がいただけたし、またこれからの、
本誌のあり方への示唆をいただくことができた。それを受けて、フードリサーチは誌面や、セミナーなどの
企画を“新しい視点”で進めていくことになると思う。考えてみれば、フードリサーチそのものが、
ある意味では「展示会」である。その中には、全体の調和と方向性をわきまえたうえで、それぞれの
“小間”を設けてみるのもよいのかも知れない。
すぐに完全な形はつくれないことではあるが、本誌の中に“特徴のある小間”を出現させることが
できるかを、いま考えている。
株式会社食品研究社 社長 園田昭司