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食品界漫歩

フードリサーチ」2005年6月号より

「創刊50年」に想う “複眼を持て”が座右の言葉

 「いつのまにか」という想いだが、読者や広告主など、また社員や社外で支援してくださった 多くの人々のおかげで迎えることができた「六百号発行」である。この雑誌は食品研究社の歴史の中心になってきた。

 半世紀の間に、誌名も「月刊食品」から「フードリサーチ」に変わり、雑誌の内容も漬物惣菜から加工食品へ、 そして健康食品から海洋資源まで、広く深く掘り下げ、拡げてきた。

 20年間続いた「大豆食品開発研究会」、15年続いた「海藻利用研究会」。そして140回の歴史をもつ 「つけもの大学」というセミナー。フードリサーチと表裏一体の形で、情報の提供を続けてきた。

 「複眼を持て」という言葉は、私の座右の言葉である。現在も「フードリサーチ」のほかに 「健康生活新聞」(旬刊・消費者向け)の発行ほか、ラッピング協会(資格認定)を経営してきた。

 異なる分野に思えるが、実はそれぞれに、さまざまに連携している。つくった食品は売らなければならない。 売るのに役に立つための“情報”や売るための“テクニック”も必要である。つくる人、売る人、宣伝する人、 それぞれが協力するためのつなぎ役としての雑誌や新聞が必要であり、それをつなぐのが“情報”である。

 「フードリサーチ」は新聞の匂いがすると時にいわれた。実は、それは本誌の本質をついた見方である。 私は新聞の出身、モノの見方も、仕事の組み立て方も実は“新聞流”なのだ。

 型にはまった「雑誌」は、私にはどうしても馴染まないし、つくれない。しかし、今は若い人に 任せていかなければならない時代、世の先を走らなければならない仕事である。新聞流の変わった雑誌だが、 若い編集者がしっかりつくり、「複眼」を働かせて、更に面白い仕事に本誌を巻き込んでいくことになろう。

株式会社食品研究社 社長 園田昭司

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