「農」の大拠点、東京農大への期待
昨年の3月、某週刊誌に、東京農業大学の進士五十八学長が「20世紀は都市化、過密化が進み、人々は疲れきっています。
21世紀は人間の生物時計を取り戻さなければ大変です。
そのためには『農』の多面的機能をトータルに発揮する社会を実現しなければなりません。
どの国でも農地を拓き、作物を生み出し、その国らしい文化を積み重ね、国づくりに励んだ事を体験的に知っています。
ところがこの50年、日本は農を馬鹿にし、疎かにしてきました。
食生活の安心さえも危うくなっています。今こそ農業全体を見直す時です。この4月『日本総合農学会』を立ち上げます。
現場で活躍する『農』の達人のご参加をお待ちしております」という一文を寄せておられた。
正に、我が意を得たり。
今の日本が「農」を大切にする方向になかなか進まないのにもどかしさを感じ、私も微力ながら機会あるごとに、
「食料自給率UPと農業の推進」を説いてきた一人である。
また、日本全国において、各地、各方面でそれぞれが努力してはいるものの、「大号令」をかける方がおられないとなかなか思うように進まないのも事実。
進士学長の示されている方向に大きな流れが向かうことを願っている。
東京農業大学では、住江、小原両先生をはじめ多くの先生方にお世話になり、また、柳田藤治先生御一門の方々の執筆による「醸造食品学実験書」
を納めさせていただいた、という深い想いがある。
今年は東京農業大学の教授から、独立行政法人国立健康・栄養研究所の理事長になられた渡辺昌先生のこともあり、
業績を上げつつ大躍進を続けている東京農業大学は、日本農業の大革命のための一大拠点として大きな力を発揮して
いただきたいと思っている。
株式会社食品研究社 社長 園田昭司