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食品界漫歩

フードリサーチ」2005年9月号より

日本発の光触媒技術は1兆円産業

ここ数年、注目してきた「光触媒」という技術。これは酸化チタンを主として利用して、光が当たると反応し、 触媒として働く「光を使って化学反応を促進する物質」である。

 日本で生まれて日本で育ち、正に最先端の技術として、すでに1兆円産業になりかけているのだ。 TOTOをはじめ、日本の有力な企業だけでも1000社に近いというのだが、すでにビルの外壁や窓、 主要道路にこの光触媒が施されているのは事実。羽田空港の喫煙室も一部には光技術が施され、 新幹線の客室にも施工済みの車両が走っている。

 たばこの煙が壁面や排気口に施されている光触媒で分解されているので、清潔な空気になっている。

 昨年、NHKの「サイエンスZERO」で、光触媒をコーティングしたビルの外壁に醤油のシミをつくり、 光を当てる実験をしたが、2時間でシミが完全に消えた。

 東京の道路で車の排気ガスで悩んでいた環状8号線では、どうやら光触媒の施工が進んだようで、あまり騒がなくなった。

 汚れを防ぎ、抗菌、防臭などの力をもつ光触媒は「SARSウイルスを不活性化した」ともいわれており、 ゴキブリや白アリなどにも有効だというので、白アリの被害に泣いている三宅島などの家々には、 この技術で害虫を退治してもらえば島民は喜ぶだろう。

 光触媒は一度施工すると、半永久的に有効だといわれ、私事で申し訳ないが、 私のはいている靴には光触媒を噴霧してあるので、すでに2か月になるが、毎日使っていてもピカピカだ。

 鏡やガラス窓、お風呂場に使って試している人も皆満足。驚いたのは、つい最近、テレビにコマーシャルが放映されたこと。 工場や事務室などの光触媒加工もおすすめしたい。

株式会社食品研究社 社長 園田昭司

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