豆乳と「食品開発」誌と岡山正君
“豆乳”がブームだという。過去にもブームといわれた時があったが、今はそれを上回り新しい商品群の上市で、スーパーなどの「定番」になってきた。
苦労してきた豆乳だが、健康時代を迎えて売り上げを伸ばし、製造設備の増設などの話もきくようになった。
大豆と大豆商品には、当社は40年にわたって関わってきた。
大豆食品開発研究会は、渡辺篤二、柴崎一雄の両先生を中心に定期セミナーの開催を中心に20年も続けてきた。
その中で浮上してきたのが豆乳で、豆乳懇話会(町田会長)ができ、事務局を「食品開発」誌の編集長岡山正君が兼任した。
その岡山君が、後年当社の専務取締役を退任して日本豆乳協会の事務局長になっていた。
9月2日に開かれた東京都健康生活事業協同組合の役員会の席で、㈱じゃがワールドの荒山氏から、岡山正君が逝去され、偲ぶ会が9月6日に行われると聞いた。
会場で遺影に合掌し、雑誌の編集と豆乳に生涯の大きな部分を捧げた彼の秘められた功績を偲んだ。
昔の「月刊食品」と「食品開発」の2誌を合わせて現在の「フードリサーチ」を形成しているのだが、
「食品開発」というこの誌名によって、世の中にこの言葉が一般名詞として使われるようになった。
実は新雑誌の誌名の選定に1年余苦しんだあげくに、岡山君と「いよいよ決めないと創刊に間に合わなくなる」
と話をしていたその時、当時盛んだった「土地開発」にヒントを得て「食品開発」という言葉を生み出した。 創刊号は私がつくり、あとは岡山編集長に任せた。
彼の文章力を高く評価していた私だったが、彼が中学生の時(台湾中)から大変な文学少年であったと、 「偲ぶ会」に同席した同級生の方から話をきいて納得した。
株式会社食品研究社 社長 園田昭司