ご飯からパンへの歴史
「ご飯からパンへ」の流れがずっと続いてきて、今やパンは日本の主食としてひとつの地位を確立した。
その一方で、ご飯の消費は60年間で大きく減った。
パンが伸びて、都会ではパンとご飯の両方を食べる人が増えてきているのは、もはや万人の認めるところだ。
パンは、確実に日本人の主食のひとつになったわけだが、最近、そのパンの伸びが止まったそうだ。
統計上の数値の話しだが、僅かながらパンは前年比減少に転じたという。
“山崎パンのひとり勝ち”といわれてきた日本のパン業界。
どうやら、日本の主食のひとつという“自覚”を込めて、反省するときがきたのかも知れない。
ひとくちに主食といっても、ご飯とパンではその出自も異なり、食べ方も違う。
今や多くの人が知っているようにパンは、60年前の敗戦に伴う食料難を救うために米国から供給された小麦粉の賜物。
当時の日本人はそれで飢えを凌いだという事実はある。
しかし、学校給食をパン食にする占領軍の政策と相まって、今日の日本の主食となった歴史を忘れてはならない。
株式会社食品研究社 社長 園田昭司