海外の日本食認定制度の話
当社発行の「健康生活新聞」07年1月21日付でも報じたが、アメリカのラジオ放送局「ボイス・オブ・アメリカ」のインターネット版が、
昨年11月21日に「日本がスシ・ポリスを派遣する」という派手な見出しの記事を掲載した。
アメリカを中心に、海外には「日本食レストラン」と称する料理店が2万軒あると農林水産省が発表している。
これらの店の中には日本人が驚くような料理を「日本食」と称して提供している店が多いともいう。
しかもその数が年々増えている。
そこで、正しい日本食を普及するために、日本の農林水産省が世界各地の日本食レストランの日本食を認証する制度をつくり、
「ニセ和食」にメスを入れようと考えているというのだ。
日本人の食事がすでにパン食が6割をこえているという時に、皮肉な話だ。
海外で、驚くようなメニューのニセ「和食」に出会った話は時々聞くことがある。
例えばアメリカで、天丼とは名ばかりの「わさび醤油をかけて食べる野菜天丼」などというものがある。
この天ぷらは衣が異様に甘く、日本の天丼と同じものとは思えない。
フランスで「スシ定食」というものを注文してみたら、にぎり寿司と御飯がでてきたので寿司をおかずに白飯を食べた、などという話もある。
経済発展の勢いが良い中国は、今後日本のコメの輸入に力を入れるということで日中両国が合意したという話だが、
コメの輸出だけに止まらず、「日本食」そのものの輸出を考えてみたらどうか。
世界で評判のよい日本食を日本の農林水産省認定で中国に本格的に売り込むことで、「食は広州に在り」を「食は日本に在り」に切りかえて、
3億人ともいわれる中国の富裕層へ、本物の日本食を浸透させることができれば、日中友好が食を通じて“腹の中”にまで入るではないか。
株式会社食品研究社 社長 園田昭司