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食品界漫歩

フードリサーチ」2007年6月号より

これから特に注目される中国人観光客

これから特に注目される中国人観光客 日本を訪れる外国人観光客は年々増えてきているが、これから特に注目されるのは中国人観光客だとみられている。

ある調査によると、中国の海外旅行者は2020年には現在の約3倍の1億人規模になるとみられている。日本にも、現在の3倍以上が訪れ、この人達が飲食や買い物など、日本国内で消費する金額は、最大で7500億円に上ると予想されている。

その根拠としては、すでに中国の22地域、35主要都市で所得水準が1960年代後半から、70年代前半にかけて海外旅行ブームが起きた当時の日本の1人当たり国内総生産(GDP)と同じレベル以上に達しているという分析結果からだ。

中国人観光客は、商店街での買い物を好む傾向がみられるので、「中国人観光客を積極的に誘致することによる地域経済の活性化を、草の根から実現する効果が期待できる」とこの調査は指摘している。

さて、観光客の誘致といっても、現在の日本の観光地の中には、かなり行き詰まりをみせている地区が多い。しかも、地域としての観光客誘致の不振が目立つ北陸、東海地方は魅力ある観光ルートの開発が必要とされている。従来、この種の運動となると、とかく役人に頼り、公的資金をあてにする考え方をしてきたために、面白くもおかしくもない、実効のあがらないケースが多かった。

それぞれの地域、それぞれの街には、他所では体験できない魅力をもったモノ、コトがいろいろあるし、アイデアを巡らすことで、思わぬ街づくり、店づくり、そして商品づくりに発展する例もみられる。
今から40年前に、観光客の重要性を強調されていた商業文化研究所大久保秋人氏のことを想い出した。今さらながら、その先見性に感嘆している。

株式会社食品研究社 社長 園田昭司

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