今年の中元商戦は例年とはかなり様子が違っているようだ。それは主力の食品に値上がりが相次いでいるからだ。
ほとんどの食品が値上がりする中で、メーカーの価格戦略もばらついている。
ビールはセットの内容量を減らして実質値上げをした。ハム・ソーセージは回復傾向をみせている個人のギフト需要を考えて今回は価格を据え置きにしたが、歳暮では値上げせざるを得ない、としている。
中元ギフトでのビール各社の対応は、いささかセコいものとなった。ギフトセットの価格は据え置いたが、中に入っている本数や缶の容量はそれとなく減らしている。
サッポロは一セット当たりの内容量を前年比5~7%減らしたらしい。一番よく売れるという3000円のセットは12本のうち2本あった500ml缶をなくして、すべて350ml缶にしている。売れ行きは前年並みという。
しかし、ビールに続く主力商品の食用油は値上げと据え置きのほか、調味料とのセットでは値下げもみられる。日清オイリオグループと昭和産業はすべてのギフトセットの値上げを見送った。
中元主力商品のひとつハム・ソーセージでは、大手三社がそろって据え置きだが、ギフトは売れ行きがよく、前年比2~10%も伸びている。
昨年の食品ギフトの市場規模は2006年度比0.2%増の1兆3900億円で、1998年以来初めて上昇に転じたとされているが、さて今年はどうなるか。
現状から推定すると、現在は据え置いている食品も、歳暮の時には値上げをしなければならなくなりそうだ。
減量での値段の据え置きは、今回かぎりという見方が強い。中元、歳暮の贈答の風習もこの状況の中では、やがて変わっていく時代を迎えるのかも知れない。
食品研究社 社長 園田 昭司
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